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LLMOについて思うこと

  • 投稿日:
    2025/10/14
  • 更新日:
    2025/10/14
  • 読了時間:
    6分程度
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LLMO(大規模言語モデル最適化)

すっかりAIが台頭してもう日常的に利用している人も多いのではないでしょうか。

私自身、調べ物をする際など、かつてはgoogleでの検索一択だったものが、今やすっかりAIでの検索がメインになっています。

同様に、かつてはgoogleの検索エンジン対策について、ITに詳しくない方でもSEOと言うワードだけは知っている、と言うくらいに市民権があったが、昨今ではAI向けの対策として、LLMO(Large Language Model Optimization(大規模言語モデル最適化))が話題をさらっている感覚があります。

同時に、今時でキャッチーだしクライアントの食いつきもよさそう、みたいな下心で案内されたり、そういった記事、提案を目にすることが体感としても増えてきたように思います。

前置きが長くなりましたが、本記事ではあくまで現時点での個人の感想としてLLMOについて思うことを書いていこうかと思います。

現時点では多くのLLMOを懐疑的に見ている

先に個人のスタンスを書いておきたいと思いますが、現時点でのLLMOを謳うサービスの多くはうさん臭いと思っています。

例えばそれは、「llms.txtを導入しましょう」といったもの。
これはAIにサイト内の情報を正しく伝えるための仕組みとして提案されたものではあるのですが、現時点では非公式な提案仕様であり、W3CやIETFなどの国際的な標準化団体による正式な承認はされていません。
また、そもそもこの記述を各種AIサービスが参照しているとはどこにも明言されていません。
さらに言えば、llms.txtは性善説でしかなく、これを悪用し(または意図せず)コンテンツ内に言及されていないような情報をAI側に提供することで作為的に情報操作してしまう行為(クローキング)が発生する可能性があります。

参照:https://note.com/yuuka_ai/n/ne3cdfa6ab6eb

このあたりは大昔に有効であったmetaタグのキーワードを想起させられました。
制作サイドで好き勝手に書けて、そのmetaタグが検索エンジンに参照されるが実際のコンテンツにはキーワードについての情報がない、といったことが散見され、現在ではmetaタグはSEO上は全く意味をなさない要素となっています。
まさにこれと同様の道を辿っているように思います。
正直これを作るのに工数を割く余裕があるのであれば、ユーザーにとって有用なページを作りこむ工数に充てる方が健全だと感じるのは私だけでしょうか。

次に感じるのは、成果をどうやって図るのかが不明瞭だという点。
これまでGoogle一強だったのと異なり多種多様なAIサービスが乱立しており、それらがどのように情報を引用してくるのかのロジックも異なっている可能性があり、また、ユーザがどのような検索をしているのかによって何を回答してくるかも変わってくるため、定量的に計測しこのキーワードで必ず引用される、といったことを確約することが(よほど唯一無二性が担保できていない限り)非常に難しいのではないかと思います。

また、AIサービスの多くはアプリ版を提供しており、仮に引用されていたとしてそこからサイトに流入した際、どこからの流入だったかを取得できるケースは稀である点。

これらを踏まえると、都合の良い数値だけをつまんで成果が出ましたよ、とレポーティングしてくるサービスが出てくる可能性も考えられます。

SEOがもてはやされ始めた2000年代初頭、スパム的なSEO手法を提案している企業が多数存在しましたが、現在それらの企業・サービスは淘汰されている状況かと思います。
したがって、どうしても今LLMOを提案しているサービスの多くにこれと似た匂いを感じてしまうわけです。

とはいえ、LLMOが全くの無意味とも思っていません。
AIの台頭によりゼロクリック(ユーザーが検索結果ページで必要な情報を得てしまい、リンクをクリックせずに離脱する現象)化が進む中で、せめて企業・サービス認知を促すために実践することは有用な取り組みであると思います。

SEOはもう古い、時代はLLMOだ!・・・という前に。

現在のSEOはようやく成熟してきたと思っています。
先に書いたmetaタグであったり、スパム的なリンクや無価値なページの量産によって作為的に評価を引き上げることが可能だった時代は過ぎさり、ユーザが真に求めているページの評価を引き上げる取り組みに変わりつつある状況の中で、SEOを飛び越えていきなりLLMOをやるということではなく、まずは現在のSEOで求められるポイントを押さえたうえで、その先の話としてLLMOへも必要に応じて取り組まれるのが良いのかなと思います。
あくまで、検索エンジンやAIのためのサイトではなく、ユーザーのためのサイトであり続けることを意識してください。

おそらくその時点でLLMOで必要とされる施策の大部分は完了しているはずです。